「文房具の研究(2)」です
中公文庫編集部編でして
サブタイトルは、「夢を創る小道具たち」です。
1996年に発売されたものだから
私が入社2年目の時か(笑)
たまたまブックオフの110円コーナーで
見つけたから確保しましたが
こんな良本があったなんて驚きです。
冒頭から飛ばしてくれてます。
坂口安吾、宇野千代といった大物作家の
机上風景に、思わずため息が漏れてしまいます。
ハサミ、カッター(オルファ)、ステープラ、
クリップ、のり、などなど机上小物の
商品紹介と濃厚なコラムの数々。
誰かと思ったら、
「文房具56話」のレジェンド、串田孫一先生の
インタビューなんかもあったりします。
アメリカを感じさせる三つ穴バインダーだったり、
ポストイット開発秘話、泉麻人さんのユニホルダーの
思い出話などなど、盛りだくさんの内容となってます。
5人の素人さんのペンケースの中身も
詳細なイラストつきで紹介されてます。
下は11歳の小学生女子、上は66歳の
会社顧問の男性まで、愛用ペンケースを
見せてくれてまして、
「あ~、俺が見たかったのはこれなんだよ!」と
思わず声を出してしまったぐらいです(笑)
なんか、これって1冊丸ごと
「趣味の文具箱」の元ネタみたいな感じです。
この文庫を引き延ばして新製品紹介ページを
更新し続けてるのが趣味文といったら
言い過ぎか?
私は以前に、関連雑誌に掲載させていただいた縁が
あるので、あまり批判はしたくないですが
誰にも気兼ねせず、しがらみを一切気にしなくて
言いたい事が言えるのが個人ブログの一番の
面白いところだと思ってます。
例えばラミー製品とかそうですけど
デザインは最高だけどボールペンリフィルは最低、
なんて事は誰もが思ってても、口に出して言えません。
言えるのは、なんの制約も受けない個人ブログです。
見た目は最高だけど品質は100円ショップのノート
よりも劣るモレスキンの事は、大人の事情があったら
言えないじゃないですか(笑)
誰もが使ってる文房具なんだけど
まだこの頃は文房具を趣味と感じる人は
一部のマニアだけ、といった感じです。
舶来品(いい響きだな~)の入手先も
伊東屋だったり丸善など、一部の限られた店舗のみ。
Windows95の登場で、インターネットが身近な
存在になったとはいえ、今みたいになんでも
調べたり、世界中のものがなんでもネットで買えるような
時代ではありませんでした。
だから、このような文房具の本って、本当に貴重だったと思います。
ちなみに、この文庫は(2)でして、
(1)のほうは、「万年筆と鉛筆」がメインの特集のようです。
もちろん、こちらのほうも探すつもりです!
この記事へのコメント
この手の書籍は後発になればなるほど中身が薄くなる。
→新製品が網羅されているという点だけがアドバンテージ
趣味の雑誌は号数を重ねるほどマンネリ化します。
→新製品が網羅されているという点だけがアドバンテージのカタログであったりしますが
舶来品というスノッブさがあったりもしますが、「ちょっと手が届かない」というのも憧れを掻き立てる大きな要因であったりもするワケです。便利になったから幸せか、何でも手に入るから満足かというと、決してそうではありません。
ちょっと趣味や憧れに関する原点を思い出させてくれるような本ですね。
(1)も早く見つかるといいですね。
もっともブック○フで、咳き込んでいる人にはご注意ください(笑)。
→笑い事じゃないか?(^_^;)
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/d522c2d8a3e2a1fc5499ae3aa366a6f2
また、(1)はこんな感じでした。
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/06a1e22947cb91b8389d772e78613d58
今みたいになんでもネットで情報を集められる
便利な世の中になる前は、この手の本に
掲載されてる小さな商品画像を、みんな
くいいるように眺めたのでしょうね。
とにかく情報に飢えてたのですが、
簡単になんでも探せる世の中になったら
誰も真剣に調べなくなってしまったのかも
しれません。
なんか自分で言ってて、カッコいい表現かも(笑)
私自身はコロナに負けず、日々ブックオフ散策を
繰り返してますが、基本的にお客さんは
減りましたね。
私としては、じっくり腰を据えてチェックできるから
それはそれで良かったりしてます(笑)
該当記事を紹介していただき、
ありがとうございます!
「文房具 知識と使いこなし」は、
私も持ってまして、やはり好みの
傾向が似通ってくるもんですね(笑)
やはり、何度でも読み返したくなる本というのは
書き手、作り手の思いが伝わってくるものですよね。
メーカー協賛の新製品紹介ページ主体の
今の文具本には何も心に響くものがありません。
(1)は早く見つけたいですね。
Amazonでいくつも売られてるとはいえ、
やはり実店舗で探したいですが、
案外早くポチッとしてしまうかもしれません(笑)