「聖の青春」です
29歳で亡くなってしまった棋士の村山聖さんの
生涯を1冊にまとめたものです。
映画も大ヒットしましたね。
村山聖を演じた松山ケンイチさんが20キロ以上も
増量して役を演じたのも話題になりました。
ライバルの羽生善治を演じたのは
これまた「そっくり」というレベルまで
似せてきた東出昌大さんです。
東出さんは、その後いろいろありましたが(笑)
羽生善治という天才に真っ向から勝負できるのは
西の「怪童」村山聖しかいない、なんて言われていました。
部屋は大量の本に囲まれており、
まともに横になれるようなスペースすら
ありません(笑)
少女漫画を好み、推理小説なども大好きだったようです。
またロックバンド「ボストン」も愛聴してました。
そして「将棋」です。
髪も切らず髭も剃らず、風呂にも入らず
爪も伸ばしっぱなしで非常に不潔でした(笑)
もちろん昇段するにつれ、小奇麗には
なってはくるのですが。
いや~、物凄い生涯であります。
幼い頃に病を患い(それは生涯続く過酷なもの)、
入院先のベッドの上で将棋と出会ってから
若くしてプロデビューしてからも常に将棋という
勝負の世界にどっぷりと浸かり、体調の悪さから
対局どころか布団から起き上がる事すら困難な
状況の中、ついにA級八段まで登りつめ、
いよいよ憧れの「名人」に近づいていきます。
当時の名人は、これまた史上最年少で名人位についた
若き天才の谷川浩司。そしてその座を脅かしつつあるのが
羽生善治です。
いわゆる「羽生世代」のライバルたちには対抗心を
剥き出しにしてた村山さんですが羽生さんには
一目も二目も置いていたそうです。
棋士としてだけでなく人間としても非常に尊敬してた
そうですね。
とにかく信じられないようなエピソード多数。
そして常に寄り添い、時には怒りを一身に受け続けてきた
母親、そして父や兄弟からの愛情の深さは泣けますね。
そして何より師匠である森信雄との師弟愛は
「こんなの嘘でしょ!?」なんて思うぐらいの
レベルであり驚かされますが、村山聖という棋士は
森信雄が師匠でなければ、この世に存在しなかったと
思いますね。
私自身は将棋は幼い頃よく遊びましたが
駒の動かし方ぐらいしか知らないレベルでして
細かい事はさっぱりわからないのですが
この本は非常に楽しめました。
まったく将棋を知らない人が読んでも面白く、
そして泣けると思います。
ただ、本当に残念なのが、
「ここぞという時の一手」という感じで
名対局が掲載されているのですが、
どこが凄いのか、よくわからないのですよ(笑)
「趣味が将棋」なんて人なら、おそらく
唸ってしまうような指し手なのでしょうが
私には、さっぱりなのが無念であります(笑)
この記事へのコメント
「小綺麗」になる前なので、20代前半かな。とてもそうは見えない体格のよさと押し出しの強さ。率直にいえばふてぶてしいというか。なんというか、無頼派、というムードが漂っていますね。
ぼくも将棋はコマの動かし方レベルで、「弱い」と評されるパソコン将棋ソフトにも負けてばかりいたクチです。こういう名人と対局したら(ぜったいにないけど)、瞬殺と言うか秒殺でしょうね。それとも、スタン・ハンセンにいどみかかったガキ大将(幼稚園の)みたいに、「善戦むなしく」リング外につまみだされるのかな。
さてさて「どこが凄いのか、よくわからないのですよ(笑)」ですが、これもパタリロジョークみたいなものかもしれませんね。わかる人だけわかればいいんだ、ってスタンスで素人の読者は突き放される。そういう読み手を選ぶ、というスタンスの本には、グッときます。
ふてぶてしい、というのはその通りだと思います。
病気の影響で全体的にふっくらしてて
とくに、ほっぺたは丸々としてますが
それがまた、ふてぶてしさに拍車をかけてるんですよ(笑)
また、実のお母さんに対し、とにかく我儘し放題です。
まあ、我儘と言ったらよくないのかもしれないけど
それに耐えて、一心に息子に愛情を注いだお母さんは
本当に立派であります。
いつもの私の悪い癖なのですが、
幼少期以来の将棋熱が沸騰しておりまして
まずは関連書籍集めからいこうかな?
なんて思ってます。私の場合は無頼派ではなく
書斎派です(笑)