「中学生棋士」です
著者は御存知、十七世名人の谷川浩二先生です。
今から5年以上前の本でして、藤井聡太さんが
日本中から注目を浴びるようになった時に
書かれたものです。
藤井さんは今現在は20歳で6冠を保持しております。
中学生でプロ棋士になった人は、
加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明、そして
藤井聡太の5名しかいません。
今後もなかなか出てこないでしょう。
ちなみに藤井さん以外の4人は全員が名人位に
ついています。
よく将棋のシステムがわからないのですが、
名人と竜王というのが数あるタイトルの中でも
頭が一つも二つも抜け出てる印象があります。
なんとなくのイメージですが、
プロ野球に例えると、シーズン通して戦って
リーグ優勝するのが「名人」で、日本シリーズに
勝つのが「竜王」という感じかな?
(間違いなく違うかも・・・)
これは名人よりも竜王が上という事ではなく、
年間通しての総合力は「名人」であり、
短期決戦(総力戦)で勝ち残ったのが「竜王」なんて
感じです。ちなみに賞金額は竜王が一番高いです。
この本は非常に面白かったです。
もともとは「中学生棋士」という事で
藤井さん含めた5名にスポットを当てるつもりが
結果的には藤井さんメインになってしまったそうですが
谷川先生の文章は、間違いなく頭の良い人が書いた
文章なんだけど、難しくなくわかりやすく読みやすく
書いてあるので、私でもよく理解できました。
将棋をまったく知らない人が読んでも面白いと思います。
それと、要所要所で自分のエピソードを交え、
名人位について熱く語る(イコール自画自賛)部分が
見え隠れするところもイイ!(笑)
ちなみに、谷川先生と藤井聡太さんは藤井さんが8歳の時
(2010年)に対局をしています。
名古屋で開かれたイベントであり、多面指しというもので
谷川先生が5名を相手に対局するというもの。
その時は二枚落ち(飛車と角行を落とす)でした。
時間切れとなり、おそらくそのまま続けてたら
谷川先生の勝ちで間違いなかったそうですが、
「これは引き分けですね」と谷川先生が話をしたら、
藤井少年は将棋盤の上に覆いかぶさり、火がついたように
泣きだした、との事。
いちおう素人に花を持たせるために、このような場合は
「引き分け」とするそうなのですが、間違いなく自分自身の
負けであるとわかってた藤井少年は、その負けという事実を
受け入れたくなくて、ましてや「引き分け」という
情けをかけられた事に対し、号泣したのでしょう。
谷川先生いわく、「将棋で負けて泣く子供は多く、自分も
そうだったが、盤の上に覆いかぶさって激しく泣く子は
初めて」との事で、非常に印象に残ってたそうです。
いや~、グッとくるエピソードであります。
この記事へのコメント
藤井聡太さんの号泣エピソード、聞いたことがあります。そこまで真剣に向かい合っていたんですね。
盤に覆いかぶさっている姿を想像すると微笑ましくもありますが、確かにグッときます!
少し話が横道に逸れますが、
同じグレイシー一族でも、桜庭に負けて
ヘラヘラ笑ってるヘンゾ・グレイシーよりも
負けたけど負けを認めず往生際の悪さを
見せつつも最後まで目に闘志が宿ったままだった
ホイス・グレイシーのほうに私は魅力を
感じますね。将棋とは、全く関係ない話ですが(笑)