「猫占い師とこはくのタロット」です
たまたま(どこが、たまたまだ?)、
「タロットカード 美少女」で検索した時に
多くのセーラームーン関連画像の中に、
この本の表紙を見つけました。
「猫占い師とこはくのタロット」というタイトルの、
のまみちこ先生の小学館ジュニア文庫の中の
1冊になります。いわゆるジュニア小説という
やつですね。
この表紙、このタイトルはずっと記憶してたのですが
タイミングよく、ブックオフ店舗で110円で投げ売り
されてたので確保いたしました。
主人公は小学5年生の、吾妻橋(あづまばし)こはくちゃんです。
この小説の中に出てくる人物の苗字は、みんな実在の
駅名から取られており、渋谷さんとか上野さんとか、
池袋さんとか押上さん(笑)とか。
それにしても、なぜ主人公が吾妻橋さんなのかは
まったくわかりません(笑)
もちろんタロットカードは出てきますが、
話のメインは、あくまでも少女の悩みです。
クラスの中の様々なグループがあり、
そのグループ内での人間関係のゴタゴタが
中心となってます。
たしかに仲良し4人組とかって言っても、
実際はリーダー格の子がいて、その子の機嫌一つで
みんな振り回されたりするんですよね。
主人公の、こはくちゃんは友達同士なのに
対等でない今の状態に疑問を抱き、いろいろあって
グループから抜ける事になります。
というか抜けさせられたわけですが、その時に
こはくちゃんに寄り添うのがタロットカードです。
出たカードの意味を信じ、自分の意志を貫いたら、
今度は新たな友達が出来たりしました。
そんな感じで、ジュニア小説といっても
なかなか奥深いテーマというか
「これって似たような事あるよな~」なんて
感心したりしました。
また、タロットカードによる占いも
多くても3枚引きまでにとどめており、
カードの解説というよりも、「見た目の直感」を
重視するスタイルでして、基本的に私のイメージ
する解釈とぴったり合って、非常にわかりやすかったです。
ただ、タロットカードを題材にしていても
1枚もカードの絵柄が描かれていなかったので
せめて巻末とかに、出てきたカードの絵柄を
見れるようにしてたりすると、読者(おもに小学生女子)に
親切だよな、なんて思います。
ちなみに、巻末には著者の「あとがき」がついてるのですが
この小説を執筆中に、実際にタロットカードを
引きながら、書いたそうで、出たカードにあわせて
物語を進めていったそうです。
「女帝」のカードが頻繁に出たから小説でも
「女帝」の登場が多くなってしまった、との事。
これって、わかるな~。
意外に出るカードって偏るんですよね。
本当なら、満遍なく様々なカードが出たほうが
小説を書きやすいと思うけど、あえてリアルに
徹したからこそ、面白い作品になったように思います。
私も、タロットカードを用いた、ジュニア小説を
書いてみようかな?
もちろん主人公はタロット好きな中学2年生の美少女です。
家族は両親との3人家族で、喫茶店を家族で経営してます。
喫茶店の片隅で、「占います」なんて小さな看板を
立てておいたら、相談者が訪れるようになり・・・。
私も常連客で登場したいですね(笑)
それとマスコットキャラクターとして、やはりペットの
黒猫も登場させたい。この猫は、いずれグッズ販売する時に
重要だったりしますからね。
なんて感じで、ポンポンと思いつくのですが、
そんな物語ありそうだよね~、なんて事ばかり(笑)
ジュニア小説執筆は簡単そうだけど、差別化が難しそうですな。
この記事へのコメント
ジュニア文庫はほとんど読んだことがないので、今度買って読んでみます!
書店の店でご覧になった通り、児童の文庫(サイズは新書だけど)はイラストがキラキラの少女マンガなんで、ハンサムで上品な、しかも頽齢の紳士が買うのはちと恥ずかしい……。
だけど、買う、勇気を出して買う!
タロットの絵の紹介がないのは不思議なところですねえ。
主人公とか友だちの顔を流用してもよかったのに。なにか大人の事情かな?
海さんが描くタロット小説の舞台設定もいいと思います。
黒猫はグッズ販売の肝として重要、というのも流石の見識。
ビジネスマンで鍛えた商売っ気がモノを言いますな。
ぼくは犬派なんですが(ネコも嫌いではない)、ここはやはりネコでしょうね。
タロット占いと、黒猫の怪しい雰囲気がぴったりです。
なにより、美少女が占うのがポイントですからね。
美少女とお話できるなら、占いが当たらなくてもかまいません。
なんなら、占いしなくてもいい!
この占い師さんがたいへんな美少女……ではなく、どこか浮き世離れした雰囲気の年齢不詳の女性なんですね~。
たぶん、そう若くはない(還暦過ぎのぼくから見たら、十分若いにせよ)。
世の中に、そうそううまい話はありませんな。
たしかに犬派の方は多いから
猫と犬を併用するかたちで登場させたりすると
イイかもしれませんね。
子猫は喫茶店の店内を自由に歩き回り、
喫茶店の入り口には門番のように
大型犬がお客様をお出迎え、なんて(笑)
ちなみに、この手の動物をキャラクターにする場合は
やはり猫のほうが強いです。
理由は実は単純でして、犬って種類(犬種?)が
たくさんあるから、自分の飼ってる犬に似た
キャラクターを見つけるのは結構大変です。
それに対して、猫は毛の色を別にすれば、みんな
似たような感じなので、「あっ!このキャラクター、
うちの猫に似てる!」なんて感じで買ってくれる
ケースが多いんですよね。
私の会社の雑貨事業部の人間が、そのように
申しておりました。
定期的とか不定期とかで占い師さんが
喫茶店で占うケースって結構多いみたいですね。
うまくいけば、集客につながるから、喫茶店側としても
悪い話ではないですよね。
一番いいのは、その占い師さんが「美少女」である事(笑)
黙ってても、お客さん(ほとんど男性客)が途切れる事は
ありません。30分ごとの入れ替えで、そのつど、お客さんは
飲物を注文するので、結構な稼ぎになりそうです。
「占いカフェ」とかありますが、
「美少女占いカフェ」はめったにないので
立ち上げたら話題になるかも(笑)
まあ、その男どもを手玉に取るようなしたたかな美少女で、ケチョンケチョンにやっつけられてすごすご退散する男どもを見て、店主がつぶやく。
「やれやれ……」
詳しく調べたわけではないですが、
この手の占いに関する相談理由は
男性の場合は「仕事」などが多いようですね。
女性の場合は、大半が「恋愛」に関する事のようです。
経営的な事を考えると、美少女占いカフェだけでなく
イケメン占いカフェも立ち上げ、女性客の取り込みも
同時におこないたいですね(笑)
ちなみに、占い師ですが、占い師の中からイケメンや
美少女を探すより、イケメンや美少女に占いを
覚えさせるほうが手っ取り早いですね。
アメリカンプロレスのように、プロレスラーに演技
させるより、役者にプロレスさせるほうが
簡単というのと同じです(笑)