「捨てがたき人々」です

CIMG2776.JPG

ジョージ秋山先生の「捨てがたき人々」です。
幻冬舎文庫の上下巻でして、他にも「アシュラ」や
「銭ゲバ」なども読みましたが、この「捨てがたき人々」も
以前から読んでみたい作品でした。

CIMG2777.JPG

漫画ガイドブックで私自身のバイブルとも言うべき、
「マンガ狂につける薬21(呉智英)」の中でも
この「捨てがたき人々」は紹介されていました。
小学館から発行されていた「ビッグゴールド」という
地味な青年漫画雑誌に連載されており、年輩の読者が多く
枯れた誌面の中で、この「捨てがたき人々」だけが
エグい魅力を放っており、周りを見渡してみても
ここまで「エグい」作品は見当たらない、なんて感じです。

たしかに、エグいですね~(笑)
主人公の男はブ男であり、ヒロインはブスですから。
それでも、なんというか人間の業の深さというか
なんとも表現しづらい生々しさというか
これこそが「人間だ!!」なんて感じです。
また、ジョージ秋山先生の描く女性のなまめかしさは
素晴らしい。ブスでもデブでも異常なまでに
なまめかしく、このあたりの表現力というのは
さすがだな~、なんて思いましたね。
とくに女性の後ろ姿(下から足やお尻を見上げるような角度)には
相当執着しており、息苦しくなってくる感じです。

このような中年男女の絡みを描く方は
弘兼先生が有名ですが、弘兼先生の場合は美男美女の絡みでも
汚いです。反対にジョージ秋山先生の描く男女の絡みは
ブ男とブスでも、非常にいやらしい。
面白いものですな~(しみじみ)

この記事へのコメント

2025年03月12日 21:45
この本は知りませんでした。ビッグゴールドなんて雑誌も見たことがあるのかどうか(笑)。

ジョージ秋山の描く女性は、どれも肉感的でエロティックです。
最近の言い方の「エロい」なんて軽いもんじゃなくて、エロティック。あるいはエロ。
肉がはち切れそうなエロです。健全な肉体にエロが宿る(笑)。
そしてブスとブ男の情交が生命感にあふれていてエロ(笑)。

そして見ていて「息苦しくなってくる」感覚。よ~くわかります!
それもこれも、はち切れそうな肉体のなせるもの。肉体美ではなくて。あ、これは褒めてるんですよ。

2025年03月12日 22:32
しろまめさん、どうもです。

一般的なテレビドラマとか映画の中に
出てくるような美男美女カップルの恋愛とは
真逆の、ある意味で真実の世界が広がっております。
それにしても、ジョージ秋山先生は凄いですわ。
「浮浪雲」(それはそれで傑作だが)とかしか
知らないと、確実に痛い目に遭います(笑)

この記事へのトラックバック