「自虐の詩」です
著者は業田良家さんです。
この本というかマンガは、私の旧友より
教えてもらいました。
以前に「泣きたいために泣ける本を購入」
みたいな記事を公開した時、旧友が
「お勧めの泣ける本」をコメントして
くれたのです。
4冊のお勧めのうち、2冊はすぐ見つかり、
残り2冊がわかりません。
そんな時に、ブックオフの漫画文庫コーナーを
見てたら、旧友の勧めてくれた
「自虐の詩」という名前のタイトルが目に留まり
作者を見ると業田良家という名前が。
てっきり小説かと思ってたのに、実際は漫画
だったのですね。
(ちなみに、残りの1冊も漫画で、これは鎌倉男子会を
おこなった時に訪れたブックオフで旧友が直接
探してくれました)
少し立ち読みしてみたところ、
「あ~、なんとなくこの漫画見覚えがあるわ~」なんて
思いつつ、完全なギャグマンガ(4コマ)であり、「これが泣けるのかな?」
なんて半信半疑の末、とりあえず確保しました。
上下巻で2冊とも110円でしたし(笑)
物語は、生まれも育ちも不幸な女性が主人公でして
大人になった後も、ヒモ同然のダメ男と暮らしております。
漫画自体は、二人のダメな日常を追いつつ、周辺の人物も
同時進行で話が進んでいくイメージです。
メインの2人の夫婦(?)に関連して、女性が働く食堂の店主や
アパートの隣の中年女性(母親代わりの存在)、
また、ヒモ男の弟分など、それぞれ絡んできます。
「おいおい、これのどこで泣けるのかな~?」なんて
思いつつ、文庫の上巻を読破。下巻に続きます。
相変わらず二人を中心に、周囲の人物たちの物語が
同時に進んでいきますが、その頃から、女性の小学生時代など
昔話が入り込んできます。
まあ、幼少の頃から不幸の連続です(笑)
基本的にギャグタッチでカラッと描かれてるからいいですが
描き方によっては、結構酷いシーンも多いです。
そのような中で、女性には同じく周囲から虐げられていた
同級生がおり、唯一親友として付き合っていきます。
漫画自体は、最終に向かって突き進んでいき、
ついに高校時代の親友と再会という劇的なエンディングを
迎える感じです。
たしかに、もともとは普通のギャグマンガだったのだけど
様々な要因が重なっていき、エンディングに向かって
走っていくスタイルは、それはそれで感動的で
ありました。あくまでもギャグマンガの体裁を
保っていたからこそ、成り立ったと思います。
これをリアルに描いたら、あまりに臭すぎて
ここまで感動的なエンディングとは
ならなかったと思います。
ネットでは当時、それなりに反響を
巻き起こしたそうです。
いわゆる「泣ける四コマ漫画」として
非常に有名であり、映画化もされました。
主人公の女性を中谷美紀さん、
ヒモ男(ダメ男)を阿部寛さんが演じております。
阿部さん、中谷さんなんて、まさに美男美女カップルですが
映画を少し覗き見してみたところ、見事なまでに
ダメカップルを演じきっており、お二人の役者としての
スキルの高さを、まじまじと見せつけられたような
思いであります。
ちなみに、実際に私はこの「自虐の詩」を読んで
泣けはしませんでした。
非常に面白く、ラストはそれなりに感動はしましたし、
4コマ漫画の面白さを再認識したけど、
さすがに泣く事はできず残念。
また、このようなストーリー4コマ漫画というのは
私の記憶だと相原コージさんとか喜国雅彦さんとかが
有名なのかな?そのような点で目新しくはなかった、
というのもありますが、調べてみると、実際は
業田さんのほうが早く作品を発表してたみたいですね。
そうなると、業田さんは、この手のジャンルの
第一人者という事になります。
また、これは私自身の勝手な想像ですが、
もともとは普通のダメ夫婦を描いたギャグ4コマ漫画
だったと思います。
しかし、いつからかキャラが勝手に動き始め
途中からキャラクター優先で、話がどんどん湧いてきたような
感じですね。綿密にストーリーや、様々な伏線を配置して
造り上げる場合もあれば、キャラクターが独り歩きして
そこから様々な事件が生まれていった感じです。
そして急速にエンディングに向かって走っていった
感じですね。
ちなみに、この漫画は1985年~1990年にかけて
週刊誌である「週刊宝石」に連載されていたそうですが
当時、この作品をリアルに読んでいた方がいれば
本当に羨ましいです。
まあ、「週刊宝石」なんて普通は読まないが(笑)
この、エンディングに向けたドラマチックな展開を
毎週追ってた人からすれば、最終回は間違いなく
泣いたと思うし、私自身も泣いたと断言できます。
とりあえず、今読んで泣けなかったけど
非常に面白い漫画を紹介してくれた旧友に
感謝したいですね。
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