久しぶりに「みゆき」を再読しました
以前に記事にしましたが、
H2Oが唄う、「想い出がいっぱい」が収録された
ベスト盤を購入してから、私の中で一気に
「みゆき」熱が高まってまいりました。
即、ブックオフ散策でのチェック項目の中に
「みゆき」も加えて、日々過ごしてきました。
たまたま探し始めた時に、漫画文庫(全7巻)で
5冊いきなり見つけてしまったので即確保。
4巻と7巻がないので、その後はその2冊だけを
探すような感じです。
早々に1~3巻まで読み、その後は一休みし
しばらく探しまくり、今回ようやく残りの2冊を確保。
そして4巻から一気に読み、めでたく読破です。
いや~、久しぶりで非常に懐かしかったです。
正直なところ、あだち充先生の作品は、私の場合は
アニメの「タッチ」がリアルです。昔の作品である「陽当たり良好!」は
アニメの時にリアルで観てました。
ですから漫画連載とアニメ放送の時系列が
ズレてるんですよね。
漫画連載の順番は・・・
陽当り良好!
みゆき
タッチ
アニマ放送の順番は・・・
みゆき
タッチ
陽当り良好!
こんな感じです。
ですから、私の場合は「みゆき」のアニメは
リアルではなく再放送からなのですが
なぜか単行本はリアルに読んでました。
友人のお兄さん(高校生)が「みゆき」の
単行本を持ってて、友人宅に遊びに行った時に
よく借りて読ませていただいてたのです。
幼少の頃に読んだ「みゆき」というのは
少しエロい漫画であり、子供ながらに少し恥ずかしく、
それでいて女の子のキャラは可愛いので
「恥ずかしいけど読みたい」なんて漫画でした。
また、血のつながらない、「みゆき」である
若松みゆきよりも、同級生の「みゆき」である
鹿島みゆきのほうが私は好きでした。
キレイなお姉さんに憧れていた世代なのです(笑)
今回、久しぶりに読んでみましたが
面白い部分もあるけど、結構話がダレてる
部分も多く、あだち充先生も連載中は多忙で
大変だったんだろうな、なんて思いました(笑)
また、ちょくちょく作者がコマの中に出てきたり、
自分の作品の宣伝(番宣?)をしたり、
それを担当編集者が怒ってたりするコマが多く、
「うわ~時代だな~」なんて(笑)
まあ、もともとあだち充先生って、このような遊んでる
コマは多いですが。
それと、今更ですが、同級生の鹿島みゆきの
主人公である若松真人に対する愛情表現というか
積極性には驚かされます。
それでいて、あくまでもプラトニックな関係を維持する
若松真人は素晴らしい。私なら無理(笑)
それと、今なら間違いなくアウトな表現も多数アリ。
若松みゆきのファンクラブみたいな感じで
現職の先生とか、鹿島みゆきのお父さんとかの
異常な行動は、当時は笑えたけど、今なら絶対アウトです(笑)
それと「パンティ(パンツではない)」に対する
異常なまでの執着心ですね(笑)
また、この歳になるからこそ、今更ながら気づく部分として
やはり血のつながらない「みゆき」である、若松みゆきの
可愛らしさですね。今考えてみても、「妹萌え」の元祖では
ないでしょうか?
調べてみると、やはり妹萌えの元祖は、あだち充先生なのですが
その源流というか起源は川端康成先生のようです。
さすが川端先生は変態ですね~(笑)
多少、無茶な展開が多いけど、漫画作品内できちんと時間が
流れていき、そして有名な最終回です。
私も久しぶりに読みましたが、やはり最終回は「美しい」です。
恥ずかしながら涙が出てきました(実話です)。
どんだけ、おちゃらけて、ソフトエロなシーン満載だけど
この最終回は素晴らしい。すべてが、この最終回に
つながってるんだよな、なんて今更ながら感じました。
この記事へのコメント
もしかして、二人でひとりのコンビ漫画家だったりして(笑)
児童文庫向けに、男の子が恋愛に憧れるハナシを書きたいな~、なんて漠然と考えているのですが。
「あまり需要はないんじゃないか?」
「自分が読みたければ自分で書くしかないね」などと言われています。
今回ご紹介いただいたマンガをみると、もしかしたら男の子にも恋愛モノ需要があるのではないか、という気もします。
適度なお色気もまじえて、ね(笑)。
それとマンガの中に作者が登場するメタ視点は、手塚治虫や赤塚不二夫、藤子不二雄も使っていましたね~。
誰がメタ視点の始祖なのか、という考察がツイッタ(おっと「X」だ)で散見されますが。
作者が登場するだけでなく、自著の宣伝までするのは、少年漫画というよりは少女マンガの手法(メタ視点)に近い気がします。
メタ視点をギャグではなくて、オシャレ表現として使っていたパターンかな~と。
あだちに「つとむ」と「みつる」がいるという件、
よくご存じですね!私こそ恥ずかしながらお兄さんの
つとむさんは知りませんでした。非常に才能が
あった方だけど、弟のアシスタントやマネージャーみたいな
裏方に徹していたようですね。
それにしても、漫画作品の中に作者が登場するというのは
よくよく考えれば、魔夜峰央先生とか、ほとんど
毎回出てきますよね(笑)
たしかに、スタンプくんって、あの漫画の主人公の
はずなんだけど、なんか冷めてるというか
他のキャラ達を格下に扱ってたり、
あの「コマ枠外」の件だったりと、
主人公にして向こう側の存在なんですよね(笑)
ある意味で、恐ろしいキャラクターです(笑)