「冬物語」の全巻を購入いたしました

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以前に紹介しましたが
久しぶりに漫画文庫の1巻を購入し
全部読みたくなって結局ネットで
全巻揃いを購入いたしました。
以前に全巻読破してますが
おそらく25年ぶりぐらいに
再読しました。
かなり忘れてる部分が多く
それなりに新鮮な気分で楽しめました。

今更ネタバレもないですが
大まかな流れを紹介します。

主人公は「森川 光」でして
現役生の時は、「日東駒専」レベルを
狙ってたけど全落ち。
最低レベル(今でいうとFランク大学というやつか?)の
八千代商科大学も落ちてしまい、
浪人決定となりました。
最悪、八千代でもいいや、なんて思ってたら
そこにも受からなかったわけです。

ちなみに大学名は、大半が実名なんだけど
最低レベルの八千代商科大学だけは仮名です。
まあ、そのあたりは気を使ったみたいですが
おそらく高千穂商科大学をモデルにしてる、
なんて昔から言われてまして、それはそれで
イヤなものですな(笑)

そんな感じで予備校生活が始まったのですが
そこで、とんでもない美少女と出会います。
「雨宮 しおり」でして、東大コースを受講しています。
高校の時の先輩(彼氏)が東大なので、
北海道から上京してきて、東大目指して
浪人生活を送ってるわけですな。
当然、光は一目惚れでして、基本的には
光としおりの二人の恋の行方という感じなのですが
そこに、二浪中の「倉橋 奈緒子」が絡んでくる。
奈緒子の実家は医者であり、兄は二人とも
慶応義塾大学の医学部。奈緒子は現役の時に
中央大学とか受かってるけど蹴って、あくまでも
慶応を目指してるのです。
この年上のお姉さんである、奈緒子さんが
イイんですよね!
気持ちがハッキリしない、しおりちゃんなんて
さっさと諦めて、なんで奈緒子さんを
取らないのか、読者はおそらく全員が同じ事を
思うでしょうな(笑)

とにかく、光もしおりも、ぐじぐじしてて
読者としてはイライラしっぱなしです。
この「冬物語」という漫画は、ある層からは
「クソ漫画」のレッテルを貼られてます。
登場人物全員が、ムカつくんですよ。
しおりの恋人である東大生の「田代 圭一」もムカつくし、
奈緒子さんに言い寄る、高校生の「高山 淳」も
ムカつく。
奈緒子さん以外、全員ムカつく(笑)
しおりちゃんもイライラするけど
やっぱり一番ダメなのが主人公の光ですな。
友人から、「全部お前が悪いんじゃね~か!!」って
怒鳴られるシーンがあるのですが、
読んでて思わず、「よく言った!!」って、膝を打つ私(笑)

まあ、最終的には、やはりしおりちゃんは一途でして
恋人の圭ちゃんと結ばれる。
一時期、高校生の淳と奈緒子さんは、くっつくのですが
それも別れる。最後は、光と奈緒子さんがくっつき
エンディングとなります。

ちなみに、光は一浪後に八千代商科大学だけ合格し
とりあえず通うのですが、どうしても我慢できなくなり、
休学、そして退学。再度、大学受験をやり直します。
いわゆる二浪ですね。最終的には「日東駒専」の
専修大学に補欠合格し、めでたく正規の合格となり、
晴れて大学生です。
しおりちゃんは二浪の末、東大合格。
奈緒子さんは慶応の医学部に合格したけど
大学には行かずに働き始めます。
高校生の淳は慶應を蹴って東大合格を果たしました。

まあ、ボロクソに書きましたが、このような
どっちつかずのグダグダした流れというのが
実は恋愛のリアルなのかもしれませんね。
それと作者の原秀則先生自身、どのようなかたちで
物語を構築してるのかは、わからないのですが
綿密に流れを決めていく感じではなく
大まかな登場人物を決めて、とりあえず走らせていく、
なんてスタイルなのかな?なんて思います。
ですから、実はもともとは光としおりちゃんが
結ばれる流れみたいなものを持っていたのかも
しれません。でも、奈緒子さんのキャラが
独り歩きしていって、結局のところ
ヒロイン交代なんて感じだったのかも。
そのあたりが、光の優柔不断と相まって、
このような「クソみたいな流れ」(誉め言葉です)に
なったのかもしれません。


この記事へのコメント

2025年08月27日 15:45
おっしゃるとおり、恋愛のリアルなんてグダグダですからね。
グジグジウジウジをすれ違いで味付けしたストーリーに、美男美女を添えたら恋愛ストーリーのできあがり(笑)。
じゃあ、お前も書いてみろよ、と言われたら書けませんけど(笑)。
でも少なくとも、
「あの子が好きだ、よし、アターック! うへえ、振られちゃった。あ、この子もかわいいじゃん、アターック! おお、やったぜ!」
こんな恋愛ドラマはない!
とは言い条、グジウジすれ違いも度が過ぎるとイライラしか生じないのですな。

まあ正直なところ、浪人中に恋愛とか好きとかやっている場合じゃないんですけどね。
そんなことしているから、浪人してまでFラン大学なんだよって、甘木学園大学卒業のぼくが言えた義理ではありませんが。
実際、浪人中に好きな女の子ができて、それで(普段にもまして)ボウっとした頭で過ごした時期もあります。
バカだねー!

マンガを読んでないのでピンときませんが、どうして奈緒子さんは慶応医学部に合格したのに働き始めたのかな?
家庭の事情?
それとも、受かりさえすれば家族に義理立て(絶対に慶応医学部に受かれと厳命されていたとか)が済んだから、あとは自分のしたいようにする。ある意味では家族への復讐……だったりするのかしら?

2025年08月27日 22:52
しろまめさん、どうもです。

さすがですね!
ほぼほぼ、しろまめさんの読み通りです。
奈緒子さんは医者の家系で育ちまして
お父さんはお医者さんで、お父さんも
上の二人のお兄さんも慶応大学の
医学部出身なのですよ。
現役で残念ながら受からなかったのですが、
たまたま「奈緒子はバカだから」みたいな
会話を聞き、ショックを受け、意地でも
慶応の医学部に受かってやるぞ、なんて。
そして実際に受かったら、大学には行きません、
なんて感じになったのです。
当時は奈緒子さんの生き方がカッコイイと
思ってましたが、この年齢で読み返すと、
1人暮らしの費用とか全部負担してもらってて
最終的には大学に行かない、なんて言うわけだから
ふざけんな!なんて(笑)
2025年08月28日 13:39
おお~、読みが当たっていましたか! なんか、うれしいな(笑)。
奈緒子さんの行動や気持ちは、若い人(時)なら共感できますよね。
でも、大人、特に奈緒子の親世代の目で見ると、
「馬鹿者~、せっかく合格したのに!」「誰が学費を払ったと思ってるんだ?」と腹立ちますね。
おっしゃるとおり、「ふざけんな!」ですわ(笑)。

まあ奈緒子さんの実家は医者で金持ちみたいですから(すべての医者が金持ちではないと思うけど)、金については文句言わないのかな。
「やっぱり、あいつはダメな奴だな」程度の認識で。
そうなると合格して見返したつもりの奈緒子さんは、まだまだ子どもだよな~となりますね。
医師免許もとってから別の道に進むとか、無免許医を開業するとか(←BJ?)、いっそ親兄弟を凌ぐ医者になるとかしないと。

でも当時の主たる読者である若者世代には、合格通知を家族に叩きつけて(叩きつけたかどうかしらないけど)働く道を選ぶのがカッコよかったんでしょうねえ。
特に、大学に行けない不満を抱えてる若者にはカタルシスだったでしょう。

だけど今の若者にはウケないと思います。高い学費を払って一年間勉強した結果をドブに捨てるなんて、コスパもタイパも悪すぎるって。
今の若い人は、ある意味では大人なのかも。

2025年08月28日 21:02
しろまめさん、どうもです。

せっかく入ったのに・・・、という感覚自体が
今は古い考えかもしれませんね。
私の甥っ子は今年、甘木大学を卒業しました。
私の様な三流私大とは違い、甥っ子は私立の最高峰の
一角であるW大です。在学中に友人たちと起業し、
卒業後も就職せず、自分たちの会社で仕事をしています。
かなり大変のようですが充実してるみたいです。
私なんかからすれば、「せっかくW大卒の肩書きがあるのだから
いくらでも良い会社で働けるのに」なんて
思ってしまうのですが(笑)

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