「うわさとは何か」です
サブタイトルは、
「ネットで変容する最も古いメディア」です。
この本は、なかなか面白かったです。
流言、ゴシップ、風評、都市伝説・・・
なんでこんなに心が躍るんですかね?(笑)
とくに幼少の頃は「うわさ」というものの
真偽がわからず、基本的にすべて本当の事だと
思ってました。
一番古い記憶で、「うわさ」に踊らされた事として
「口裂け女」があります。
忘れもしない、私が小学3年生の時です。
当時、神奈川県川崎市に住んでいたのですが
クラスでは「口裂け女」の話題で持ち切りであり、
「通学路の途中にある公園にいた!」なんて
怪情報(?)まで飛び交い、怖くて公園の側を
通らず、遠回りして通学いたしました。
学校でも問題になったのですが、いまいち先生の
言う事が信用できず、「うわさ」のほうを
真剣に信じておりました。
また、昔からよく言われる事で、
「海外旅行先で行方不明になり、後日、両手両足が
切断された状態で見世物小屋で発見された」
みたいな話題があります。
これは、いろんなバージョンがあり、場所も香港とか
タイとかシンガポールとかアジア圏のあちこちでして、
大体が、衣料品店で試着室に入ったまま出てこず、
友人が探しても見つからず、なんてパターンです。
この「うわさ」というか「デマ」も、いろんな
ところで聞きました。
「大学病院の死体洗いのアルバイト」とかと
同じ流れです(笑)
「ドラえもん」と「サザエさん」の最終回にまつわる
都市伝説も多いです。スタジオジブリの映画もそうですね。
いろんなところで見かけます。
中には、「ちょっといい話」みたいな「うわさ」もあります。
これも有名な「デマ」なのですが、
飛行機に乗ろうとしたら、自分(白人)の席の隣に
黒人男性が座ってて、CAに文句を言います。
「黒人の隣はイヤだ!」なんて感じ。
そうしたら、ファーストクラスのほうに1席空きがあるので
特別にそちらに移るように手配します、と。
「お客様、申し訳ありませんが座席を移動していただけますか?」と
CAが尋ねた相手は、白人ではなく、黒人男性の方であり、
黒人男性はエコノミーからファーストクラスのほうに
移っていった、なんて(笑)
これも、似たようなバージョンが数多くありますね。
オチはだいたい一緒ですが。
本の中では、どのように「うわさ」が広まっていくかの
様々な検証をおこなった実験結果などを数多く
紹介しています。
実際に大学の授業でもあるそうなのですよ。
授業中に学生同士がケンカを始めます。
もちろんそのケンカは、学生2人に対し
事前に打ち合わせをしたうえでの「仕込み」のケンカです。
そうして、ケンカが白熱し、教授が2人を止めた時点で
ネタ晴らしをみんなにするのですが本題はここから
でして、「どのようなケンカが起きたか」について
気づいた事をそれぞれ発表させたのですが
みんな全然違う事を話すんですよね。
事実と違う部分を話すのです。
それぐらい、人の記憶というものは曖昧であり、
自分はこうだと思ってても、他人がああ言うなら
ひょっとしたらそうなのかも?なんて感じで
どんどんすり替わってしまうのです。
「うわさ」というものは突き詰めると
「曖昧なものが数多くの衣をまとって巨大になったモノ」
なんて感じです。
実際、私も20年近く前ですが、
営業マネージャー時代に、私の担当地域で
妙な「うわさ」が立った事があります。
ある店舗の巡回ルートで、たまたま昼ご飯と
重なる時間帯が、ある店舗であり、
その店舗の店長と、いつも一緒に昼ご飯を
食べていたのですよ。
とくに相手の女性店長に対し、何の感情もなく
単純に時間が合うから食事してただけなのです。
相手の女性店長は私を慕ってくれてましたが、
恋愛感情みたいなものはなかったと思います。
ちなみに、いつも食事代は私が奢ってあげてました。
もちろん相手は払おうとしますが、もともと
貰ってる給料も違うし、たいした金額ではないので
上司として当たり前みたいな感じでした。
当時は私もタバコを吸っていたので
食事の後に休憩室で、その店長と一緒に
一服するのですが、「コーヒーは私が
払いますよ!」なんて感じでしたね。
とくに何の他意もなく、毎回その流れを
繰り返してました(笑)
そうすると、いつしか私の担当エリア内で
「海さんと○○店長はデキてる」みたいな
噂がたったのですよ(笑)
いつも一緒にお昼ご飯食べてたから、という
理由みたいです(笑)
おそらく、お店のスタッフが他の店舗の
スタッフに話し、そこから広まった感じです。
面白いのが、「二人が夜に一緒に歩いてるのを見た」
という証言もでてきたのです(笑)
ちなみに、その店長とお店の外で逢ったりした事は
一度もありません。
まあ、とくに弁解するつもりもないというか
それこそ「根も葉もない噂」なので
放置してたら、いつの間にか噂が沈静化しましたが。
ただ、噂されるだけの材料はいくつか揃ってました
・その女性店長はエリア内で一番若い
・それでいて可愛いくてスタイルもいい
・ただ、残念ながら性格がキツく、
スタッフからは嫌われていた
・周辺の店長たちの間でも浮いていた
私が思うに、自分のお店の店長に対する愚痴を
近隣スタッフに話をしてて
「そういえば海さんと、うちの店長怪しいんだよ!
うちに来た時は必ず一緒にご飯食べるの!」
「え~、うちの店長とご飯する事ないな~」
「絶対に怪しいよね~」
こんな感じでしょうね。
そのお店の店長に噂を話し、そこから別の店の店長に
話が伝わり、なんて感じでエリア内に広がって
いったのだと思います。
「そういえば、この間、駅前で二人でいるところ見た!」
なんて流れになったのかもしれません(笑)
ちなみに、妙な噂を立てられた場合は
「無視する」のが一番良いでしょうね。
それと、私の経験上、根も葉もない噂の場合は
とくに腹が立たないというか、あまりに
突拍子もない事なので怒る気力もない、
なんて感じです。
ですから思いっきり弁解したり否定したりすると
かえって怪しまれるかもしれませんな(笑)
この記事へのコメント
先生が「口裂け女なんていない」と言っても、「でも、こういう噂が……」と。
陰謀論とかと一緒ですね。
専門家が「コロナはこういう危険が」と言っても、
「専門家はウソをついている。ネットでそう言ってる」なんて(笑)。
噂の否定というのは、噂の燃料なのかもしれませんね。
海さんが甘木店長さんとの噂を放っておいたので、噂の燃料が不足して自然鎮火。
そして、噂という言葉を聞くと、聴いたこともないのにフリートウッド・マックの「噂」のジャケットが脳内に(笑)。
たしかに「噂」といえば、というやつですな(笑)
それにしても、あまり大げさに否定するというのも
怪しいものですよね。自然にしてればいいのに
ついついオーバーに振舞ってしまうんですよね。
それと「余計な一言」というのが
後々に響いてきたりします。
隠そうとして、やり過ぎてしまうのですよ。
因果なものであります(笑)